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2017.10.29

大工さんの足跡。

西条東北町の10年前に建てた住まいを訪ねてきました。

 

10年前、私が現場担当していた家こともあって、とても懐かしい気持ちと、10年とは過ぎてみるとあっという間なのだと、時の速さを改めて感じさせられました。

 

【10年前の西条東北町の家】

この家の特徴で、リビングにマツの梁がかかっているのですが、この材料をどのように使うか、大工さんと相談しながら造ったことが、今でも鮮明に思い出せます。

その、マツの梁と、丸柱の取り合いのことろに、金物を使わず、込み栓(こみせん)という材を使って納めているのですが、その込み栓も、今もなお、緩むことなくしっかりと役割を果たしてくれていました。

木が乾燥して、緩んでいるのではないかと触ってみましたが、びくともせず、心の中で「ヨシヨシ!」と。

 

新築当時に、家の中でパキパキと音をたてていた木も、今ではすっかり落ち着いて、何の音もしませんとおっしゃられていました。

 

湿度管理や、お手入れなど、お客様の住まい方によっても、素材の変化具合は変わってくるかと思いますが、いずれにせよ、自然素材の住まいの空間は、何年経っても居心地がよいものです。

 

次はどこの家におじゃましようかなぁ。

 

はせべ