雨が過ぎ去り、蝉の鳴き声も騒がしい季節になってまいりました。
皆さんも健康にはお気を付け下さい。
OMソーラー。
オキタを見られる方は何かと知識をお持ちかもしれません。
簡単に説明をさせていただくと……。
(以下弊社HP説明引用)
『OMソーラーとは、自然エネルギーとしての太陽熱を利用して、建物の温熱環境を整える仕組みです。冬は、日中に太陽の熱で暖めた空気を床下に送って蓄熱し、気温の下がる夜に、蓄えた熱を時間をかけて放熱することによって、室内を暖かくします。夏には、集熱した熱い空気を利用して水を温めたり、屋根裏の熱を強制的に排気することで暑さをやわらげ、夜には涼しい外気を室内に取り込みます。新鮮な外気(空気)を利用するため、暖房しながら換気を行なうことができるなど、自然環境の利点を生かしたシステムです。』
とのこと。
イメージできますでしょうか?
システム自体は単純明快ですが、別の観点から解釈してみましょう。
passive は「受動的」という意味を持ちます。
パッシブ建築、パッシブソーラーという言葉が世間に浸透する以前
建築自体に外界の変動を縮小する能力を持たせられないかと考えた建築家がいました。
その方こそが、OMソーラーを考案した奥村昭雄氏です。
奥村氏は、”OMソーラーが目指すもの”を次のように述べています。
『人間には適度な刺激が必要である。それによって人は生き物としての活性を得、健全で健康な心と体を保つことができるというのがOMソーラーの基本的な考え方である。それには、自然の変化に触れ、それと上手に付き合うことである。OMソーラーは原始的な生活に我慢しようと考えているわけではない。反対に新しい技術―適正な技術を利用・開発して、豊かで健康で、自然とともに生きる生活を求めようとしている。同時に、本当の豊かさや健康とは何かについても、多くの人とともに考えていきたい。OMソーラーは固定した技術ではないし、省エネルギー技術だけでもない。』
ヒトは恒温動物であり、常に体温を一定に保とうとする機能を持っています。
夏に暑くなると汗をかき、その気化熱でエネルギーを外に逃がすことにより体温の上昇を防ぎます。
冬に寒くなれば、体を震わせることによりエネルギーを発生させ体温の低下を防ぎます。
賃貸暮らしをしている私もそうですが、多くの人はこうしたヒトの機能に頼るのではなく、エアコンなどの機械に調節を頼ります。
しかしながら、機械が施す調節というのは空間を暖める、冷やすといった温度調節であり、温度に対して非常に敏感なヒトにとってはあまりにも雑把であると言えます。
ちょっと寒いな、まだ暑いな、といって設定温度をまめに変更するというのはそういった意味も含められているかと思います。
結局のところヒトが健康で暮らすには、ヒトの持つ健康の調節機能に頼りつつ、無理がない(ちょうどいい)環境を整えることだと私は解釈しております。
家の中が暑い、寒いはもちろんだめ。
自然を受け入れ(passive)1年中暑すぎず、寒すぎず、湿りすぎず、乾きすぎず。
ちょうどいい温熱環境に空間を整えてくれるシステムがOMソーラーシステムです。
長くなりましたが、OMソーラーに少しでも興味を持っていただけましたでしょうか?
風花山本の”すだち”にもOMソーラーを採用しております。
家づくりをお考え中の方、オキタが気になるという方
是非お問い合わせの上、体感してみて下さい。
(OMソーラーの図解はこちら。)
とりい