7月1,2日。
村澤さんと Sail の中村圭吾さんを交えての股旅社中ワークショップでした。
1日目は、
「サイズに関する考察」
①大きい!
②広い!
③早い!
④美しい!
⑤かっこいい!
この中で、定義づけられるものはどれでしょうか??
答えは
④美しい ですね。
全世界共通の定義(数値)として、黄金比(人類が最も美しいと感じる比率)が確固たるものとして存在します。
サグラダ・ファミリア
鹿苑寺金閣
モナ・リザ
アップル社のロゴ(りんご)マーク
全て黄金比という基準の下美しいといわれます。
逆に①、②、③、⑤の基準は個人の感覚(基準)に委ねられますよね。
何かをデザインする上で「基準」がいかに大事か。
今回のワークショップはそういったお話が印象に残りました。
普段何気に使うA4の紙。
このサイズに全世界で相違はありません。
210×297mmがA4サイズですが、なんとも中途半端な数字。
四捨五入して200×300mmにしちゃえばいいのに。
いいえ、210×297mmという数字には意味があります。
白銀比です。
日本ではこちらの方が美しい比として馴染みがある様です。
縦横比が白銀比かつ面積が1平米になるものをA0サイズと定義づけられました。
これを半分にしたものがA1、さらに半分にしたものがA2、A3……。
半分に折っても白銀比という比率は変わりません。
つまり、A判というのは白銀比を基準にデザインされたものという事になります。
この度のワークショップにおいて、デザインはセンスだ!!という私の根拠のない偏見が完全に崩れたように思います。
私は少し前まで化学をしておりましたが、デザインに畑違いは関係なく
合理性と根気をもって向き合う!!
大事なことを学べたように思います。
とりい
ちなみに……
B判はA判の縦横比を維持したまま、面積を1.5倍にした寸法であり、A判が規定される前の菊判により近づけた寸法だそうです。
日本の伝統を思いやったデザインですね。